ちいさなわたしとあなた
許しと受容
もしも、
もうひとりのわたしがいたなら
ああ、泣いている。
もうひとりのわたしが、心の中にいる。
小さなわたしが、出てきたなら、
きっといまは泣いている。
だれもわたしのことを
愛してなんてくれないんだ。
だれも頑張ってるわたしを
抱きしめてくれないんだ。
と、しゃがみこんで泣いている。
「かわいそうに。」
こんな風になるまで、
だれもあなたを抱きしめてあげられなかった。
「ごめんね。」
もうひとりのわたしが言う。
「気づかなくてごめんね。」
「いままで頑張って、
踏ん張って、強くあろうとしてくれて、
ありがとう。」
そういって、もうひとりのわたしは
しゃがみこんでるわたしを抱きしめる。
あなたは、とても強いから
泣いてても、いつも瞳は輝いているから
大丈夫だと思って、
振り向きもしなかった。
ごめんね。
そしていままでありがとう。
もう踏ん張らなくても
もう涙をこらえなくても
いいよ。
そっと抱きしめたわたしは、
光の粒となって、
空に消えた。
「気づいてくれてありがとう。」
25年間も、頑張ってた。
自分を労わることを知らずに
自分を愛することを知らずに
生きてきた。
気づいていたけれど
愛し方がわからなかった。
自分を大切にするって?
自分を愛するって?
一体どういうこと?
もうひとりの自分は
25年間も頑張ってた。
知らず知らずのうちに。
肩肘張って、前のめりに。
心の中の自分を抱きしめてあげるのは
難しいのだろうか。
大好きで愛すべきわたしを
抱きしめて、ありがとうと。
言うことが、やっとできる時がきた。
無視しないで、こっちを見て。
私をみて。と言われてる。
内側へ、入るたびに、心の中の、
自分が、泣いていて、泣く前に、
手を、さしのべて、抱きしめて、あげる、
ことができたら。
もう泣かないで。大丈夫だよと。
真っ先にいってあげる。
ちいさなわたしに。
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